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ヴァイオリン・渡部勇一さん(2021年9月~11月)

ヴァイオリン・渡部勇一さん(使用楽器:Cat.no.20、平塚謙一 2010年製)の第5回活動報告です。


コメント:

夏はいろいろな機会がコロナの影響で参加できませんでしたが、
一度ご報告した通り以下のコンサートにて、演奏をする機会が出来ました。
9月19日「金の卵プロジェクト」コンサート
その演奏動画のリンクをご報告させて頂きます。

その後は、新中学一年生ともあって勉学と練習の両立にやや苦戦しながらも、
現在基礎の見直しに精力的に取り組んでおります。

●9月19日コンサート詳細【プロフィール】

2018年度及び2019年度ジャック賞受賞。日本ヴァイオリンより楽器の貸与。2020年、サラマンカホールより楽器貸与。第2回赤坂ジュニア音楽コンクール小学生部門金賞及び、最優秀グランプリ受賞。第3回代官山ジュニア音楽コンクール弦楽器部門第1位。第35回かながわ音楽コンクールヴァイオリン部門小学生中学年の部最優秀賞、併せてヤマハ賞受賞。2020若いヴァイオリニストのためのレオニード・コーガン国際コンクール第5位入賞。第13回国際ジュニア音楽コンクールヴァイオリンD部門第2位。こども地球基金-Kids Earth Fundのアンバサダーを務める。他にもオーストリア大使館やルーマニア大使館にて親善演奏を行う。
2020年ヴォルフガング・サヴァリッシュ音楽アカデミー、インゴルフ・トゥルバン教授冬期マスタークラス修了。
現在、聖徳中学1年在学中。

【曲目解説】
1.W.A.モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番 ハ長調 「不協和音」 K. 465
不協和音…一般でも使われますがある言葉ですが、音楽の場合同時に響く二つ以上の音が、協和融合しない状態にある和音の事をいい、モーツァルトはその不協和音を第1楽章で使います。それも冒頭で。
この曲はハ長調でかかれ、オペラでも幸せの心情を描くなど明るく「光」のような存在に対し、この曲が持つ序奏は不協和音を持つ「混沌とした闇」の世界。「光」と「闇」、この2つが第1楽章冒頭で対峙するとは、モーツァルトはなんて挑戦的な作曲家なのでしょうか。
古典派とよばれる時代にいきた作曲家とは思えない、前衛的な響きを作り出しています。その後も平安に満ちた2楽章、4楽章の転調等聴きどころが多い弦楽四重奏曲となっております。
これを経験豊かな音楽家達と子どもの時に演奏できるなんてとても素敵なことであり、渡部さんの音楽的成長に繋がる経験になると思います。もしかしたら本番中にその姿がみれるかもしれません。皆さま目を離さず聴いてください。

2.J.S.バッハ無伴奏:ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006より

           プレリュードとジーグ

プレリュード…前奏曲の意味。
ジーグ…フランスジーグとイタリアジーグ、2種類あり、この曲はイタリアジーグでかかれている。

プレリュードは無窮動的な作品になっています。このような曲は最終楽章でと思いきや、曲のはじめ、前奏曲として書かれているのもこの作品の特徴です。ヴァイオリニストとして大変難しい技術も盛り込まれている曲で、難しいところが難しく聴こえないので正確に、着実に演奏しなければなりません。そこが本当に難しいのですが渡部さんはさらっとやってのけると思います。
ジーグは軽快で華やかな曲調を持ちます。曲の締めくくりに相応しい曲で、聴衆は楽しく、元気になることでしょう。   (三又 治彦)

 

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