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チェロ・黒川真洋さん(2024年4月~6月)

チェロ・黒川真洋さん(2024年4月~6月)

チェロ・黒川真洋さん(使用楽器Cat.no.33 ロレンツォ・マルキ 1983年製)の活動リポートです。


活動報告:


4月には、シンフォニーコンサート、Mahlerの6番をIván Fischerと熱狂的に終えました。

また所属しているアカデミーとポーランドのヴロツワフのアカデミーの合同演奏会のため私たちはベルリンからポーランドにツアーがありました。うちのアカデミー生も2年間の期間を終えたアカデミー生が多かったので新しい仲間が増え、彼らとも仲良くなれる機会になりました。

ヴロツワフという街はポーランドで最も古いとされる街で、戦争の関係で、川を境目に古い街並みと新しい街並みが目の前で分かれているような非常に興味的な街でした。解説とともに街を散策してみて、色んな歴史を知ることができました。戦争で多くの影響を受け、移民が少ない国として知られているポーランドですが、街も整っており生活がしやすい印象を受けました。

ポーランドのアカデミーはドイツのアカデミーのシステムとは違うようで、そういったお話もアカデミー生同士で共有できてなかなか面白かったです。

演奏会も無事終わり、ベルリンへ帰るのはヴロツワフから通っている〝Kulturzug〟を利用しました。日本語に直訳すると、文化の電車。私たちはこの電車内で演奏の機会をいただけて、私はチェロの友人とデュオの演奏をしました。とても楽しい演奏でツアーを終えられて良かったです。

5月にはほとんど劇場におらず、現代オペラとシンフォニーコンサートを弾いて、他はカールスルーエに滞在していました。

6月は試験等の準備でレッスンや、プッチーニの西部の娘というオペラのリハーサルなどで劇場に毎日滞在していました。シンフォニーコンサートもSir Simon Rattleとブルックナーの4番を演奏し、素晴らしい経験をさせていただきました。

プッチーニが大好きな私にとって、西部の娘をこの素晴らしい劇場で勉強させていただけたのは凄くいい経験でした。舞台の演出もなかなか煌びやか、かつ、オリジナルをとどめていて個人的には好きな演出でした。

アカデミー生との初めての室内楽コンサートも無事に終え、彼らの演奏があまりに素晴らしいので自分に喝がさらに入り、いい時間でした。久しぶりに弦楽四重奏を弾けた喜びも大きかったです。

この後は今シーズン最後のトゥーランドットを演奏して劇場の仕事を終えます。半年がもう過ぎてしまいました。

12月のボエームからシンフォニーコンサートを入れて多くの曲を新しく勉強し、目まぐるしく楽しい半年間でした。


【プロフィールはこちら】
黒川真洋

 

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