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チェロ・高部漢さん(2024年4月~7月)

チェロ・高部漢さん(2024年4月~7月)

チェロの高部漢さん(使用楽器:Cat.no.13 高橋尚也 2016年製)の活動リポートです。


活動報告:

5/17 東京藝術大学学内にて作曲科演奏試験にて新曲を演奏。

6/6 同学内にて藝大シンフォニーオーケストラにてディティユーのシンフォニーなどを演奏。

6/19 渋谷教育学園幕張中学校高等学校にてメモリアルコンサートとしてドヴォルザークの新世界などを演奏。

7/6 新作バレエ「ダーナの泉」をグランシップにて初演。

7/20.21 サラマンカホールにて最後のSTROANコンサートに出演。個人ではカサドの無伴奏チェロ組曲、弦合奏ではヴィヴァルディの二つのヴァイオリンと二つのチェロのためのコンチェルトをソリストとして出演。

 

高校一年生より四年間高橋尚也さんのチェロをお借りし、大学受験の実技試験や様々な演奏の機会全てをこの楽器と一緒に乗り越えてきました。

新作ということもあり最初は楽器のパワーに負け、果たして自分は今後この楽器を完全に弾きこなせるのかという不安もありました。しかし弾き込んでいくとこの楽器の最大の特徴である煌めく明るい音の中に温かみも生まれていき、この四年間で素晴らしい響きに仕上がったと思います。その音の変化も毎年サラマンカホールという素晴らしい響のホールで確認でき楽しかったです。

本当にこの楽器無くしては今の自分は居らず、また音大に行き音楽の道に進み続けることもできなかったと思います。苦楽を共にしてきたいわば相棒とも言えるこの楽器と別れるのは大変辛いですが、しばらくは他の楽器での可能性も見直す時間として演奏活動をより専念していきたいです。

 

自分のように音楽をしたいが満足がいく楽器を金銭的な理由により使えない人間にとってこのSTROANというプロジェクトは本当に救いでした。楽器の貸与に限らず原田禎夫先生のマスターレッスンも毎年無償で行っていただき、この四年でどれだけ成長を支えていただいたか計り知れません。

ぎふ弦楽器貸与プロジェクト「STROAN」の関係者様各位に心より感謝申し上げます。

今年もチェロ及び室内楽の理解を深められるよう精進してまいります。


【プロフィールはこちら】
高部漢

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