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チェロ・黒川真洋さん(2024年7月~9月)

チェロ・黒川真洋さん(2024年7月~9月)

チェロ・黒川真洋さん(使用楽器Cat.no.33 ロレンツォ・マルキ 1983年製)の活動リポートです。


活動報告:

7月にはカールスルーエで残していた最後の試験をし、劇場のシーズン最後のトゥーランドットの
演目に参加し、その後は日本へ室内楽のマスタークラスのため帰国していました。
室内楽ではブリテンの弦楽四重奏の2番を勉強しました。現代作曲家の四重奏の作品を弾くのは久
しぶりで個人的には熱が入っていたのですが、最終日まで楽しく学ぶことができました。
2019年から参加していた小澤征爾さんのプロジェクトも、今回の参加で、もうオーディションを
受けるのは最後だなと区切りをつけることにしました。現在のチェロでも参加し新たな自分の発
見もあり、今回受講できたことはとても良かったです。
7月の半ばから8月の半ばまで日本にいたのですが、体調不良が続きSTROANさんでのコンサー
トで弾けるか不安でしたが、なんとか弾き切ることができました。いつもサポートくださりあり
がとうございます。
日本からドイツに帰国後は、8月末からの劇場の最初のツアーのコンサートのリハーサルや他に
も教会でのソロのリサイタルの準備にむけ生活のリズムを戻しました。
最初はいつも通り、劇場とBerlin Philharmomieで本番、その後にスイスのLuzernにて行われて
いる大きな音楽祭、Luzern Festivalで私たちも参加し、スイスの後はケルンにて演奏会でした。
現代作曲家のトランペット協奏曲とマーラーの大地の歌というプログラムでまわりました。念願
のスイスに行けてとてもいい経験でした。また空気も土地の色も違って、短時間でしたが面白
かったです。ケルンも何度か訪れたことはありますが、ホールも面白い構造で初めて演奏したので
また違う音響での本番は緊張感もありました。
9月はそのツアーの後、1ヶ月の休みでまた夏休みのような状態でした。
なかなかリズムを戻すことができず、忙しくしようと練習していても気が入らず難しかったですが
一人で大きな部屋を予約して、自分を録画して反省したりと黙々と時間を自分のために費やしま
した。楽器と触れ合う時間より、メンタルトレーニングや体調管理に時間がかかりましたが、な
んとか10月からのプロジェクトのために元に戻しました。





【プロフィールはこちら】
黒川真洋

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