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チェロ・小野桃子さん(2025年1月~3月)

チェロ・小野桃子さん(2025年1月~3月)

チェロ・小野桃子さん(使用楽器Cat.no.39 ヨアヒム・アントニオ・カペラ 1997年製)の活動リポートです。


活動報告:
第48回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール高校生の部において本選優秀賞、
全国大会第2位を受賞いたしました。

 

この3か月間は、リゲティの無伴奏チェロソナタとハイドンのチェロ協奏曲D-dur第1.3楽章に取り組みました。
どの曲も私にとって難曲でしたが、貸与いただいておりますヨアヒム・アントニオ・カペラは音が裏返りにくい、という特性が私にとって大きな助けとなりました。

 

また素晴らしい弓との出会いもありました。
沖縄県立芸術大学の林裕教授が探求活動としてご自宅で製作をされた弓を試奏させて頂き、非常に素晴らしかった為、お願いをして、お譲りいただきました。
力を抜くほど美しい音が得られるため、使用しているうちに弓を持つ手の力が自然と抜けるようになりました。弓と貸与していただいておりますチェロとの相性は抜群で、ヨアヒム・アントニオ・カペラの魅力である、まろやかで優しい音色を一段と引き出せるようになりました。

 

林裕教授は科学研究助成事業で研究所代表者として、
【チェロの力学~エンドピンと弓に着目して~】
というとても興味深い研究を、神戸大学・香川大学の摩擦や機械工学の専門家と研究されています。
私は、曲を練習することにしか意識が向いておりませんでしたので、摩擦・圧力・重心・力学等の研究者の方と共に、チェロの演奏技術向上の研究が行われていることに、目から鱗が落ちました。チェロは17世紀初頭にイタリアで誕生したそうですが、チェロ・楽弓製作の長い歴史の中で、数多くの人達の知恵・技術・試行錯誤・熱い想いがふんだんに含まれているのだと改めて感じました。

 

6月14日に、岐阜国際音楽祭フェスティバルコンサートでハイドンのチェロ協奏曲D-dur第1.3楽章をオーケストラと一緒に演奏させていただきます。

今からとても楽しみです。コンサートに向けて頑張ります!

渡嘉敷島と新しい弓

2025岐阜国際音楽祭フェスティバルコンサート 6月14日(土) 13時30分開演(13時開場)

タワーホール船堀にて


プロフィールはこちら:
小野桃子

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